活動前にするべき準備
フリーランスのエンジニアとして活動する前には、法的手続きや事務作業を済ませておく必要がある。足元を固めておくことで、仕事をはじめてから雑事の追われる心配がなくなるだろう。
先ず挙げられる法的手続きは開業届だ。個人事業の開業・廃業届書と称されるものになる。税金関係の手続きとなり、税務署に対して個人事業主として提出する。書式に関するフォーマットは各税務署のサイトに掲載されており、納税する所轄の税務署に提出することになる。
フリーランスになる前には、社会保険の切り替え手続きも必要だ。会社勤めをしていた場合は、国民健康保険や国民年金への切り替え手続きを行う。
そして、銀行口座も新たに法人用のものを開設する必要があるだろう。個人用と法人用を共有すると、決済が煩雑になりやすいからだ。
法的手続きに続いて、フリーランスの仕事環境を整える必要がある。法人用のメールアドレスを作成すれば、信頼度を高めることができるだろう。各プラットフォームには法人用アカウントサービスがあるので、リーズナブルに利用できる。ビジネス用メールアカウントであれば、グループのメーリングリストなど必要に応じて作成可能だ。
またフリーランスになれば、名刺の作成や管理が必要になる。名刺作成には、ネットで注文からデザイン設定まで完了できるサービスも存在している。名刺管理もネットによるクラウドサービスを使えば、時間や場所に関係なく管理編集できる。フリーランスにとって重要なのは、人脈作りだ。そのためには名刺の他にSNSなどで自分を発信することが有効な手段と言えるだろう。